集合型技術研修(附属臨海実験所)

好天に恵まれた2025年11月7日(金)、神奈川県三浦市に所在する附属臨海実験所において集合型技術研修が実施されました。同実験所所属の幸塚久典技術専門職員および川端美千代技術員に講師・案内役を務めていただき、その他、当技術部構成員の15名が参集しました。

開会にあたり三浦徹実験所所長よりご挨拶があった後、幸塚久典技術専門職員から臨海実験所と技術職員の業務の紹介が行われました。続く施設見学ツアーでは幸塚技術専門職員および川端美千代技術員の案内のもと展示室や水槽室、実習調査船「臨海丸」をはじめ、海洋生物の飼育に必要な新鮮な海水を沖合から高所にある施設まで揚水するための取水ポンプや配管、加圧ポンプ、それらのバックアップ設備など、各所に点在する同実験所の設備を見学しました。ツアーの最後にはロープワーク体験として「もやい結び」の指導を受けました。

続いて、当日の朝に採取された海藻から生物を探してピンセットで取り分けるソーティング体験を実施しました。参加者がソーティングしたゴカイ、ウミウシ、ウニ、ウミシダ、ヒモムシなどの生物の中から幸塚技術専門職員が特筆すべきものを取り上げ、実体顕微鏡に接続された大型モニターに投影しながら、その種名や特徴などの解説が行われました。

次に行われたグループディスカッションでは「後継者育成」と「他大学施設との連携」をテーマに、くじ引きでランダムに分けられた4〜5人が1グループとなって話し合いが行われた後、各グループのファシリテーターが討議内容を全体に報告しました。後継者育成については「組織は技術および情報の継承を重要な業務と位置づけ、そのための時間を確保すべき」「前任者の業務内容に固執せず、状況や個人の特性に応じて柔軟に再検討・再構築すべき」といった意見が出されました。また、他大学施設との連携については、外部団体に所属することやSNSを通じた相談の有用性、さらに現在進められている本学技術組織の一元化構想により専門領域を共有する技術職員同士の連携や情報交換の促進に繋がることが期待される、といった意見が出されました。

 

開催日:2025年11月7日(金)
開催場所:附属臨海実験所
参加者: 15名
開催内容:業務紹介、施設見学ツアー、ソーティング体験、グループディスカッション

研修プログラム

12:30~12:40 実験所⻑挨拶・開催趣旨説明・自己紹介
12:40~13:15 業務紹介および質疑応答
13:15~14:30 施設見学ツアー
14:30~15:00 ソーティング体験
15:00~15:10 休憩
15:10~16:00 グループディスカッション
16:00~16:10 総括

研修の様子


業務紹介
実習調査船「臨海丸」の説明を受ける参加者
施設見学ツアー

ロープワーク体験
ソーティング体験
ソーティング体験
ソーティング体験で採取したゴカイ、ウミウシ、ウニ、ウミシダ、ヒモムシの仲間など
ソーティング体験で採取した生物

グループディスカッション

公開日:2025年11月14日